『トゥルーマン・ショー』 by ピーター・ウィアー
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観た日:2020/04/10
☆映画総合:4.1
ストーリー:4.0
映像:3.5
独創性:4.8
合理性:2.0
深さ:3.5
爽快さ:4.3
おしゃれさ:4.0
他の人におすすめ:4.5
あらすじ/概要
トゥルーマンは保険会社の平凡なセールスマン。しかし彼は自分の生活が少し変だと思い始めた。もし自分の人生が、実は“演出された作りもの”だったら…? 鬼才ピーター・ウェアー監督のもと、才人ジム・キャリーが絶妙な名演技を見せて絶賛されたヒューマン・コメディの傑作。
感想/考察
おもろい!これは他の人におすすめできる映画。
こういう何か言いたいことがありそうでオチのある映画は分かりやすくて好き。設定に多少無理があったとしてもああ観てよかったと思う。最後の出ていくシーンに全てが収束している感じ。あのセリフをここで使ったのはすごいおしゃれだった。
船で行って壁に激突するっていう演出がマゼランオマージュだし今までみたことない映像だし象徴的で好きだった。空に開いた扉に入っていく感じも。
コメディっぽいのになんとなく狂っていて悲しい感じがピエロっぽくてジム・キャリーさんハマリ役だと思う。まあ冷静になるとめちゃめちゃ怖い&無理のある世界観なので、冷静に見る映画ではない。
マーロンの苦悩みたいなのにもうちょいフォーカスするともっと俺好みだったかも。まあでもちょっとがちゃがちゃするか…。嘘はつかないよ、って言ってたあたりの表情と間で十分その苦悩が表現されてると見るべきか。でもマーロンは7才?からずっと嘘ついてる人生なわけだし結構重い人生だと思うんだよなー…もうちょっとフォーカスしてもおもろかった気はする。重くしたくなかったのかな逆に。
CMを挟んでくる演出がなんか好き。
お風呂入ってる南米系っぽいおっちゃん好き笑
二人のおばあちゃんは子供がいないレズカップルがトゥルーマンを自分の子供と思うみたいな演出なのかな…それともただの姉妹?1998年アメリカのLGBT動向次第かな
あれだけすごいことができる技術があるのにディスプレイがしょぼい(ブラウン管?タッチパネルのレスポンスとか)のが地味にツボ。1998年だと考えるとかなりすごいのだが笑
最後の最後のシーンはちょっと不自然な感じがしたかも…最後はジョークで軽くして終わるっていう感じは分かるのだが、ちょっと一拍くらい感傷に浸って欲しい感はある。数十年続いた番組が完結したあとすぐに次の番組を探すっていうのにちょっと違和感を感じたのかも。というより多分自分が感じていた「ああぁーー…(言葉がでない)」みたいな感覚とズレてたからなのかなあ…もうちょっと余韻がほしかったと思うのは日本人的な感覚なのだろうか。
放心するクリストフ、でも最後嬉しそうに泣き笑いして終わる…みたいなのは微妙だろうか。うーん、なんか裏がある感じがしなくもないか…いやでもそこは俳優の力のみせどころ。複雑な親心みたいなものを表現して終わる、みたいな。いやでも重いなあ…あくまでコメディとして描きたかったのかなあ…最後は監督も悩んだのかなあ…